排水詰まりに重曹+クエン酸は有効?使用方法や注意点
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キッチンや洗面所の排水口が詰まってしまい、排水の流れが悪くなったとき、手軽に試せる解消法として「重曹+クエン酸」がよく紹介されています。この解消法は化学反応によって泡が発生し、汚れを浮かせる効果が期待できるとされています。
果たして、本当に詰まりに有効なのでしょうか?また、この方法を使用する際に気をつけるべき注意点は何なのでしょうか?
この記事では、排水詰まりに「重曹+クエン酸」は本当に有効なのか、正しい手順や注意点についても詳しく解説していきます。
なぜ、排水詰まりには重曹+クエン酸は有効?
排水口の詰まりやヌメリ、嫌な臭いの原因となるのは、主に油脂や石鹸カス、髪の毛などの汚れです。これらの汚れが時間が経つにつれて内部で固まり、排水の流れが悪くなることがあります。そんなときに有効なのが、重曹とクエン酸を使った方法です。これらは家庭に常備していることが多く、手軽に試せる解消法として知られています。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れを中和する作用があります。そのため、キッチンの油汚れや石鹸カスといった酸性の汚れを浮かせて取り除くことができるのです。また、消臭作用や研磨作用もあるため、排水口の臭いやヌメリの予防にも効果があります。
一方、クエン酸は柑橘類に多く含まれる成分で、弱酸性の性質を持っています。アルカリ性の汚れを除去するのに優れており、特に水垢や金属部分の汚れを取り除くのに効果的です。
重曹とクエン酸を一緒に使うことで、化学反応が起きて泡が発生します。この泡が汚れを浮かせて、詰まりを解消してくれます。
重曹+クエン酸で排水つまりを解消する手順
1. 重曹を投入する
約半カップの重曹を、排水口にまんべんなく振りかけます。
2. クエン酸を加える
次に、大さじ2杯のクエン酸を溶かした1カップ程度のお湯を、重曹の上に注ぎ込みます。
3. 発泡させる
重曹とクエン酸で化学反応が起こり、泡が発生します。この泡が詰まりの原因である汚れを浮かせます。
4. 放置する
約10分間、そのままの状態で放置して汚れを効果的に浮かせます。
5. お湯を注ぎ込む
今度はクエン酸を加えていない通常のお湯(1カップ)を再度注ぎ込み、さらに10分間放置します。
6. 水で洗い流す
十分な量の水で泡を洗い流します。泡が無くなるまで洗い流せば完了です。
排水つまりで重曹+クエン酸を使用する際の注意点
排水口の詰まりを解消する方法として重曹とクエン酸を使う方法は人気がありますが、適切な方法で使用しないと、思ったような効果が得られなかったり、場合によっては排水管を傷めてしまうこともあるため、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
まず、重曹とクエン酸の組み合わせは、軽度の詰まりやヌメリ、臭いの対策には効果的ですが、完全に詰まってしまった物には効果を発揮しにくいです。特に、異物が詰まっている場合は、別の方法を検討する必要があるでしょう。完全に水が流れなくなっている場合は、ワイヤーブラシを使ったり、専門業者に相談するのが推奨されます。
また、クエン酸は酸性のため、塩素系漂白剤やカビ取り剤と混ざると有毒な塩素ガスを発生させてしまいます。これらは絶対に併用しないように注意しましょう。
さらに、シンクや排水管の素材によっては、クエン酸が金属部分を腐食させることがあります。特に、アルミや鉄の部分にクエン酸が長時間触れると、サビの原因になることもあるため、慎重に使用してください。
まとめ
今回は、排水詰まりに重曹とクエン酸は本当に有効なのか、正しい手順や注意点について解説してきました。
排水口の詰まりは、油脂や石鹸カス、髪の毛などが固まることで発生します。重曹はアルカリ性で酸性の汚れを中和し、クエン酸は酸性でアルカリ性の汚れを分解します。これらが組み合わさることで効果的に汚れを剥がして浮かせられます。
注意点としては、頑固な詰まりには効果が薄いことです。また、異物が詰まっている場合は別の対処が必要になります。
最後に、クエン酸と塩素系洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するため、絶対に併用しないよう注意しましょう。