キッチン排水溝の臭いや原因と予防法について
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調理や洗い物の途中など、ふとした瞬間に鼻をつく嫌な臭い…。
このようにキッチンの排水溝から漂ってくるイヤな臭いに不快な気持ちになったことはありませんか?気温が高い季節は、臭いが特に感じられることもあり、来客時などは気になります。
「しっかり掃除しているはずなのに臭いが消えない…」
この原因は、目には見えにくい「排水溝の内部」にあることが多いのです。一体どのような仕組みで悪臭が発生しているのでしょうか?
この記事では、キッチン排水溝の臭いの原因や予防法についてご紹介していきます。
◯キッチン排水溝の臭いの根本的な原因とは?
キッチンの排水溝から漂う嫌な臭いは、目に見えない汚れや配管の問題が原因となっている場合が多いです。まず、食べカスや油、石鹸カスなどが配管内部に溜まり、細菌が繁殖しやすい湿った環境をつくります。これが分解されて発生するガスが、悪臭の大きな原因となります。
また、配管内の「P-トラップ(U字形の水溜まり部分)」が乾燥すると、逆流防止が機能せず、下水の腐敗ガスがそのまま上がってきます。キッチンを長期間使用していない場合によく起こる悪臭トラブルです。
そして、バイオフィルムと呼ばれる細菌膜が排水管内に形成されると、簡単な清掃では落とすことができず、臭いの再発を引き起こします。これは食品の汚れが蓄積された場所で特に起こりやすいです。
◯キッチン排水溝の臭いを抑える予防法について
キッチンの排水溝から漂う不快な臭いを防ぐためには、日々の“ちょっとした習慣”が大切です。
以下では、手軽にできる3つの予防法をご紹介します。
どれも家庭内にある物でできる対策ばかりなので、ぜひ実践してみてください。
1. 重曹+クエン酸を使用した洗浄
重曹は油汚れを中和・分解し、クエン酸は水垢やアルカリ汚れを落とす性質があります。
排水溝に重曹を一杯振りかけ、その後クエン酸を加えます。(重曹とクエン酸の量は2:1)そこに40℃程度のお湯を少量加えると、泡が発生して汚れやヌメリを浮かせることができます。
30分程度放置してからお湯で流すと効果的です。家庭によくある物かつ特別な洗剤を使わずに済むため、簡単でありながら環境にも優しい点が魅力です。
2. フタ・ゴミ受け・ワントラップの定期的な洗浄
排水溝周りのパーツには生ゴミや油分、石鹸カスが溜まりやすく、これがキッチンの悪臭の元になります。少なくとも週に1度はフタやゴミ受け、ワントラップを外し、中性洗剤や重曹・クエン酸を使って丁寧に洗いましょう。
定期的な洗浄を習慣化することで、これらのパーツに菌やヌメリを蓄積させず、臭い予防に直結します。特に見落としがちなのがワントラップの裏側や溝の奥。ここに汚れが残っていると、どれだけ表面を掃除しても臭いが再発します。
掃除後は乾燥させずに水を張り、封水の役割を保つことも大切です。
3. アルミホイルボールを排水受けに置く
アルミホイルを丸めて排水受けの中に2~3個置いておくと、水に濡れるたびにアルミから金属イオンが溶出し、雑菌やカビの繁殖を抑えてくれます。
抗菌効果はJIS規格の実験でも確認されており、小まめに交換すれば継続的な予防になります。材料費もかからず簡単にできるため、忙しい家庭にも取り入れやすいのがメリットです。
臭いが発生する前の「予防策」として活用することで、排水溝まわりの清潔感が長持ちします。
◯まとめ
今回は、キッチン排水溝の臭いの原因や予防法について紹介してきました。
キッチン排水溝の臭いは、目に見えない配管内の細菌が増殖することで発生します。
これを防ぐためには、重曹とクエン酸による洗浄・排水溝周りのパーツの定期的な洗浄・アルミホイルボールの設置などが挙げられます。
これら予防策を習慣化することで臭いの発生を防ぐことができるでしょう。