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厨房の排水詰まりを解消する方法やつまりの原因について

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水が流れにくくなった、シンクに水が溜まる…。
厨房での排水詰まりは、日々の作業に支障をきたすだけでなく、衛生面にも影響してきます。

特に飲食店など多忙な現場では、わずかなトラブルが業務全体をストップさせてしまうこともあります。では、なぜ排水詰まりが起こってしまうのでしょうか?そして、詰まってしまった場合にはどう対処すればいいのでしょうか?

この記事では、厨房の排水詰まりを解消する方法や詰まりの原因について詳しく解説していきます。



◯厨房の排水詰まりを解消する方法


排水が詰まる主な原因としては、油脂や食べ物のカスが排水管内に蓄積することが挙げられます。これらを効果的に解消できる方法として「業務用パイプクリーナーの使用」と「ドレンクリーナーの使用」があります。以下では、それぞれについて詳しく解説します。


1. 業務用パイプクリーナーを使用する


パイプクリーナーは、排水管内に蓄積した油脂や食べ物のカスを科学的に分解し、詰まりを解消するための強力な洗浄剤です。特に、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を主成分とする製品が多く、これらは油脂を効果的に分解します。使用の際は、製品の指示に従い適切な量を排水口に注ぎ、一定時間放置した後、大量の水で洗い流します。

業務用のパイプクリーナーは市販品と違い非常に強力なため、マスクとゴーグルを必ず着用し、換気をしながら使うようにしましょう。


2. ドレンクリーナーを使用する


ドレンクリーナーは、物理的に排水管内の詰まりを取り除くための器具で、「ワイヤー式」「高圧洗浄式」などがあります。

ワイヤー式ドレンクリーナーは、柔軟なワイヤーを排水管内に挿入し、回転させながら汚れを削り取る方法です。一方、高圧洗浄式は、高圧の水流を用いて汚れを吹き飛ばします。これらの方法は、化学的な洗浄剤では除去しきれない頑固な詰まりや、長期間の蓄積により硬化した油脂汚れに対して効果的です。



◯厨房の排水詰まりの原因について


厨房の排水詰まりは、業務の効率や衛生面に影響を及ぼします。詰まりの原因として「大量の油脂」「おしぼりや割り箸などの異物」「災害や経年劣化による破損」などが挙げられます。


1. 大量の油脂


厨房で使用される大量の油脂は排水管内で固まり、詰まりの原因となります。特にラーメン店や揚げ物店など、油を多く使用する店舗では、油脂が排水管内の壁面に蓄積しやすくなります。
これらの油脂は時間が経過すると排水管内で少しずつ固まり、水の流れを妨げていきます。最終的には詰まりを引き起こすため、定期的にパイプクリーナーやドレンクリーナーを使って除去することが大切です。


2. おしぼりや割り箸などの異物


厨房のシンクには、お客さんが使用したおしぼりや割り箸などの異物が排水溝に流れ込むことがあります。これらは水に溶けないため、排水管内で水の流れを妨げる異物となり、詰まりを引き起こしてしまいます。これらの異物は、食器を運ぶ際と洗う際に誤って流してしまうケースが多いです。


3. 災害や経年劣化による破損


地震や自然災害、または長年の使用による排水管の劣化によって、排水管の破損や傾きを引き起こすことがあります。これにより、排水の流れが阻害され、詰まりを引き起こす原因となります。
このような問題を未然に防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスが必要不可欠です。特に、古い建物や設備を使用している場合は、定期的にチェックすることをおすすめします。



◯厨房の排水詰まりを予防する方法


厨房の排水詰まりを予防するには、日常的な管理と清掃が欠かせません。
以下では、効果的な予防方法である「グリストラップの掃除」「ゴミ箱の設置」「業務用パイプクリーナーの使用」これら3つについてご紹介します。


1. グリストラップを定期的に掃除する


グリストラップとは、厨房からの排水に含まれる油脂や固形物を分離して、水だけを排水するための装置です。このグリストラップに油脂やゴミなどが蓄積すると、悪臭や排水詰まりの原因となってしまいます。1ヶ月に1回を目安に清掃を行いましょう。

第1槽・第2槽の壁面や底に付着した油脂や汚泥を、専用のブラシやスポンジで丁寧に取り除きます。第3槽にあるトラップ管の汚れも、2~3ヶ月を目安に取り除いてください。


2. ゴミ箱を設置する


厨房では、おしぼりや割り箸以外にも、食材の切れ端や包装材などの異物が排水溝に流れ込むことがあります。これを防ぐためには、作業エリアごとに適切なゴミ箱を設置し、従業員がすぐにゴミを廃棄できる環境を整える必要があります。また、排水ネットやストレーナーを設置し、異物が直接流れ込まないように対策することも大切です。


3. 業務用パイプクリーナーを定期的に使用する


排水管内部には、油脂や食材の食べカスが徐々に蓄積していき、いずれは詰まりを引き起こす原因となります。これを予防するためには、月に2~3回を目安に、業務用パイプクリーナーを使用して内部の汚れを分解・除去することが効果的です。

使用の際は、製品の指示に従って適切な使い方をしましょう。市販のパイプクリーナーよりも強力なため、マスクとゴーグルを必ず着用するようにしましょう。



◯まとめ


今回は、厨房の排水詰まりを解消する方法や詰まりの原因について解説してきました。

厨房の排水詰まりの原因として考えられるのは、油脂の蓄積・おしぼりや割り箸などの異物・災害や経年劣化による破損などが挙げられます。これを解消する方法としては、業務用パイプクリーナーやドレンクリーナーの使用が効果的です。

詰まりを予防するためには、グリストラップの定期的な清掃・ゴミ箱の設置・業務用パイプクリーナーの定期的な使用の3つが大切になります。日々のこまめな清掃を習慣化することで、排水トラブルを未然に防げるでしょう。

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