水道メーターが破損した時の対処法は?
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「なんだかいつもより水道料金が高い気がする…」
水道メーターは家庭内で使われた水の量を測る重要な機器ですが、経年劣化や外部からの衝撃によって、破損してしまうことがあります。
破損している状態を放置してしまうと、後々大きな問題に発展する可能性もあります。とはいえ、いざ壊れてしまったらどう対応すればいいのか分からない、という方も少なくないでしょう。
そこで今回は、水道メーターが破損してしまった際の対処法や壊れる原因について詳しく解説していきます。
◯水道メーターの破損は誰が負担するの?
水道メーターが破損してしまった際、「修理費用はどれくらいかかるんだろう…」と不安に感じる方も多いと思います。
結論から述べると、水道メーターの修理によって使用者に費用が請求されることはありません。(水道メーターの修理・交換依頼は自身で行う必要があります。)
日本の多くの家庭では、公設の水道メーターが設置されています。これら水道メーターは水道局の貸与物であり、メーター自体に不具合が出た場合は原則、水道局が対応しなければいけません。そのため、基本的に使用者が費用を負担することはありません。
しかし、水道メーターに関連する部品(メーターボックスなど)の修理・交換費用は、使用者側が負担するのが一般的です。例えば、メーターボックスの蓋が割れた場合、修理・交換は自己負担で行う必要があります。
◯水道メーターが壊れているか確認する方法は?
水道メーターが壊れているかどうかの確認は、以下の手順を参考にしてみてください。
まず、メーターボックスを開けて「パイロット」(羽根車・液晶の四角マーク)を確認しましょう。家の全ての蛇口を閉めた状態で、パイロットが回転し続けている場合は、内部または配管に漏水・故障の可能性があります。
次に、家の各設備に設けられている止水栓を順に閉じてチェックします。キッチン・浴室・トイレなどを順番に止め、止水栓を閉じた後にパイロットが止まれば、その設備までの区間に問題があると判断できます。
その他、異常な音や振動にも注意してください。メーター本体やパイプが「ギシギシ」と音を立てたり、振動したりする場合、故障のサインである可能性があります。
◯水道メーターが壊れる原因とは?
水道メーターの故障は目に見えにくいため、気づかないうちに水漏れや計測誤差を引き起こすことがあります。以下でご紹介する原因を知ることで、早期発見や予防に繋げることができるでしょう。
・経年劣化や異物混入
長期間使用されたメーター内部は、羽根車や歯車など精密部品が摩耗し、正常な動作が妨げられてしまいます。また、配管内のゴミや砂、小石、錆などが混入すると、回転部分に詰まりが起き、測定誤差や不動状態を引き起こす可能性があります。
水道メーター設置後の通水時には、ストレーナー設置や流し込みで異物を洗浄することが推奨されていますが、それを怠ると内部に異物が蓄積し、故障に繋がる恐れがあります。
・水圧や水流の急激な変動
急激な蛇口操作や止水栓の開閉により水圧が急変すると、配管内で水と水がぶつかりあう「ウォーターハンマー現象」が発生します。これにより、配管やメーターに強い衝撃が伝わり、内部機構がひび割れたり変形したりすることがあります。また、地震・断水復旧・配管工事の際に急な圧力変動が起こると、メーター本体に負担がかかるケースもあります。
こうした圧力変動に耐えるため、適切な減圧弁の設置や通水をゆっくり行うことが求められます。
・凍結による部品破損
最後は凍結による故障です。
寒冷地や冬季における水道メーターの凍結は非常に危険です。水が凍ると膨張し、メーター内部や接続部の部品に亀裂を生じさせ、故障を引き起こすことがあります。
国内で水道管・メーター凍結が生じる基準気温は、概ね-4℃以下であり、この状況下では保温対策が必要になるでしょう。また、凍結・解凍を繰り返すことでも故障のリスクが高まるため、断熱材の使用や定期的なメンテナンスも求められます。
◯まとめ
今回は、水道メーターが破損してしまった際の対処法について解説してきました。
水道メーターが破損した場合、基本的には水道局の所有物であるため、修理費用を使用者が負担することはありません。ただし、メーターボックスなど周辺部品の破損は自己負担となる場合があります。また、修理・交換依頼は自身で行う必要があります。
故障しているかどうかの確認は、全ての蛇口や止水栓を閉めてパイロットの動作をチェックする方法が有効です。
故障する原因としては、経年劣化や異物混入・水圧の急変・凍結などが挙げられます。日頃のメンテナンスが予防に繋がるため、異常がないか定期的に確認しておきましょう。