トイレが詰まって水が流れない・溢れてきてしまった！このような場合は、すみやかな対処が必要です。

急なことでパニックになってしまうと思いますが、落ち着いて適切な対処をすることで、被害を最小限に抑えることができます。

この記事では、トイレが詰まる原因や水が溢れてきた時の対処法をご紹介します。

トイレの水が溢れそう・溢れて困っている方などは、ぜひ参考にしてみてください。

◯まずはトイレが詰まった原因を考えてみましょう

最初はトイレ詰まりの原因から見ていきます。

トイレが詰まってしまう、3つの原因をご紹介します。

・便器のつまり

便器のつまりは、大量のトイレットペーパーや異物を流した時に起こります。

トイレにトイレットペーパー以外の異物を流してしまうと、排水管を塞いでしまい詰まりの原因になります。よくあるのが、ティッシュ・ペットのトイレ砂・オムツなどで、特にティッシュは詰まりの原因であることが多いです。水に溶けにくいティッシュは、1枚～3枚の少量であっても詰まることがあります。

便器が詰まってしまうと、水が流れにくくなったり、流れずに水が溢れ出たりします。

・排水管の詰まり

排水管の詰まりは、長年の尿石や便の汚れが排水管に付着することで起こります。

また、排水管の経年劣化によって排水管が破損や変形していたりすると詰まりやすくなります。水に溶けない異物を誤って流してしまい、排水管で詰まることもあります。

排水管が詰まると、便器の詰まりと同様のことが起きます。

・排水ますの詰まり

排水ますとは、排水管から流れた汚水を公共の下水道へ流すための設備です。トイレ・キッチン・お風呂など、排水が合流する場所にあるのが排水ますです。

排水ますの詰まりは、ヘドロや汚物・水に溶けない異物が、排水ますで詰まることで起こります。

排水ますが詰まると、トイレが詰まるだけでなく、屋外の排水ます周辺に汚物が溢れたりします。

◯トイレの水が溢れてきた時の対処法

・スッポンを使う

スッポン（ラバーカップ）は、つまりの解消道具として有名ですよね。しかし、見たことはあるけど、使ったことは無いという方も多いと思います。スッポンの正しい使い方は以下の通りです。

1.便器内の水量をスッポンのゴム部分が浸かる程度に調整する

2.ゴム部分を排水口に押し付け、しっかりと密着させる

3.勢いよくスッポンを引き上げる

4.詰まりが解消され、水が排出されるまで繰り返す

スッポンには洋式用と和式用があるので、ご自宅のトイレに合ったスッポンを使用してください。

・止水栓を閉める

トイレの水が溢れきた時は、止水栓を閉めて水を止めてください。止水栓はトイレタンクに水を供給するためのバルブです。タンク内の水が便器に排出されると、さらに汚水が溢れ出てしまうので、止水栓を閉めて水の排出を止めましょう。

止水栓は、3つのタイプがあり、タンクの側面や底部にあります。どのタイプも閉める場合は時計回り・開く場合は反時計回りです。

ドライバー式：マイナスドライバーで開閉する。

内ネジ式：開閉工具を使って回す。

ハンドル式：蛇口のハンドルを回す。

・洗剤を使用する

トイレの詰まりは、洗剤でも解消できる可能性があります。

用意するものは 重曹(200g)・お酢(100ml)・お湯(約50℃・3~5L)で、手順は以下の通りです。

1.換気できる状態にする

2.先に重曹を入れて、次にお酢を入れる

3.泡が発生していることを確認する

4.バケツなどを使って高い位置からゆっくりとお湯を注ぐ

5.便器の蓋を閉めて1時間ほど放置

6.バケツに入れた水を少しずつ流して、詰まりが解消されたか確認する

◯トイレつまりを今後引き起こさないためには？

トイレ詰まりを起こさないためには、いくつか気をつけることがあります。

トイレットペーパー以外のものを流さない

ティッシュやおむつ・ナプキン・タバコの吸殻など、水に溶けにくい異物を流してはいけません。

大量のトイレットペーパーを一度に流す

大量のトイレットペーパーは、一度に流すと詰まりやすいです。

たくさん使う場合は、こまめに水を流すようにしましょう。

節水をやり過ぎない

節水のために、タンクにペットボトルや節水用品を入れている・「小」レバーのみで流すなど、必要な水量以下で流すと、流れ切らずに詰まりやすくなります。

こまめなトイレ掃除

便器や排水管の汚れも、詰まりの原因になります。週に1回程度、トイレ用洗剤を使って掃除してください。

◯まとめ

今回は、トイレが詰まる原因や水が溢れてきた時の対処法などを紹介しました。

原因や予防方法を知っておくことで、トイレの水の流れが悪い・音がおかしいなど、異変を感じた時にすぐに対応ができます。

しかし、自分での対処では直らない・原因が分からない・かえって悪化してしまった場合などは、なるべく早くプロの業者に相談しましょう。