キッチンの床が水漏れしている時の6つの原因や対処法
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台所(キッチン)の床が水漏れしてて、気がついたらビチャビチャになっていた! こんなトラブルにお悩みかもしれません。
台所の床の水漏れが酷いと床の素材が腐ることもあるので、できることなら早急に対処したいところですし、台所(キッチン)の水漏れは比較的多い箇所です。
生活動線としても台所は頻繁に使用するので、水漏れによって使えないとなると家事にも影響が出てきます。
蛇口からの水漏れだと、
「そろそろ蛇口を交換しないとダメかな?」
と思うわけですが、台所の床だと一体何が原因なの!?って思ってしまいますよね。
結論を先に言うと、台所の床への水漏れはいくつかの原因が考えられます。
私たちプロでも1つ1つ確認しなくては原因を特定することができませんが、原因さえ特定することができれば修理すること自体は難しい話ではありません。
そこでこの記事では、台所キッチンの床が水漏れしている時の6つの原因や対処法についてお伝えしたいと思います。
台所(キッチン)の床の水漏れの原因はどこにある!?
台所の床が水漏れしている原因として考えられるのは大きく分けて6つほどあります。
【台所(キッチン)床が水漏れしている時の考えられる原因6つ】
1)「シンク」と「排水トラップ」の接続部が原因の場合
2)「排水パイプ」の”接続部分”が原因の場合
3)「排水ホース」が原因の場合
4)「排水ホース」と「排水管」の”つなぎ目”が原因の場合
5) 「蛇口」が原因の場合
6)「つまり」が原因の場合
以上6つが台所(キッチン)の床が水漏れしている場合に考えられる原因です。
1:台所(キッチン)下のシンクと排水トラップの接続部が原因の水漏れと対処法
まず、はじめに「シンク」と「排水トラップ」の接続部から起こってしまう水漏れです。
シンクと排水トラップの接続部にはゴムパッキンが取り付けられています。
このゴムパッキンですが約10年ほどで劣化し始めます。
ゴムパッキンが劣化すると、そこから水漏れを起こしてしまいます。
この部分の水漏れの特徴は、接続部分の隙間からチョロチョロと水が滴り落ちます。
ひどい症状の場合、水がポタポタと落ち、シンク下の収納棚に水溜りができてしまっていることもあります。
接続部のゴムパッキンは各ホームセンターでも販売されていますが、気をつけなければいけないのはゴムパッキンのサイズ。
ゴムパッキンのサイズが違うとせっかく取り付けても症状が改善されない事もあります。また、ナットが緩んでる場合も水漏れの原因になりますので、必ず締め直すようにしましょう。
「シンク」と「トラップ」の接続部で水漏れしている場合の修理方法
上記でも紹介しましたが、「シンク」と「トラップ」の繋ぎ目からの水漏れの場合、
①ナットの締め直し
②パッキンの交換
この2つの修理箇所になります。では順に紹介していきます。
①ナットの緩みが原因の場合
台所キッチンの床の水漏れの原因がナットの緩みの場合、ナットを締め直す事で水漏れが止まることが多いです。
自分の手で1度、ナット部分を触り時計回りに回し、少しでもナットが回る場合、完全にナットがしまっていないので、手もしくは工具を使い締め直すようにします。
ナットの場合、ある程度回すことで硬くなりますが、完全に回らなくなるまで締める必要があります。
女性の場合、力不足になってしまう事も多いので、できるだけ男性に手伝ってもらうことをお勧めします。しかし、基本的には手で十分事足りるはずです。
手で回しても直らない場合は、パッキンの可能性を疑いましょう。
②パッキンが劣化している場合の交換
ナットはしっかり締め込まれていている。しかし、水漏れが収まらない。
こんな場合はパッキンの劣化が原因として考えられます。新品のパッキンに交換することで水漏れは止まります。
2:ナットを外します
3:中央部分にある片方の繋ぎ目のナットを外します
4:二箇所のナットを外すと流し台のトラップが外れます
5:流し台のトラップを外すと根元部分にパッキンがある事を確認出来ます
6:古いパッキンを外し、新品のパッキンを取り付けます
7:「排水トラップ」や「パッキン」部にゴミが噛んでいない事を確認後、取り付け
8:流し台トラップをシンク上からはめ、ナットを締め、完了
締め込む時も力強く締め込む事が重要で、ちょっとでも緩んでいると水漏れを起こします。
パッキンが新品でも水漏れする場合は締め込みが甘い。
もしくは、パッキンがしっかり噛み合わさっていない可能性になります。
2)キッチン下の「排水パイプ」の接続部が原因の水漏れと対処法
「排水トラップ」から排水管へと繋がっている部分を「排水パイプ(排水ホース)」と言います。
それらは”塩ビ管”なのか”ビニール”なのかの違いによっても対処法が変わってきます。
どうしても建物ごとの造りによって異なってくるので貴方の家がどちらなのか?を確認します。
【「塩ビ管」が材質の場合】
排水管まで繋がる途中の接続部はナットで分解出来るような仕組みになってます。
ゴムパッキンもこの接続部分に取り付けられています。
接続部分のパッキンが経年劣化することで、水漏れが起こるようになります。時々、ナットの緩みが原因で水漏れを起こす事もありますがパッキン交換をしておけば取り敢えずは安心です。
この部分の水漏れも先ほど同様に水が滴り落ちるような症状になります。
●「シンク」と「塩ビパイプ」の繋ぎ目で水漏れしてる場合の修理方法
「シンク」と「塩ビパイプ」の間で水漏れしている場合、上記で紹介した場合と同じで、ナットの緩み、もしくはパッキンの劣化が考えられます。
同じような修理方法で解決する事ができます。
【ナットの”緩み”が原因の場合】
初めにナットが緩んでいないか確認します。緩んでいる場合、時計回りへと強く締めます。これだけで直るはずです。手で回し、回るようならナットの緩みが原因。ナット締めつけ後、実際に水を流して通水テストをし、水が漏れてないならこれで修理完了です。
【パッキンの”経年劣化”が原因の場合】
パッキンの経年劣化が原因で水漏れしている場合、パッキンを新品に交換する事で直ります。
1:ナットを外します。(ナットはネジ式になっているので簡単に外せます)
2:ナットを外してパッキンを確認
3:古いパッキンを外して、新しいパッキンに交換
4:新しいパッキンに交換後、逆の手順で元に戻せば完了
この時も接続部分にゴミ噛みがないかを確認してから取り付けるようにします。
3)台所(キッチン)下の「排水ホース」が原因の水漏れの対処法
「排水ホース」の材質はビニールです。
ハサミ簡単に切り裂くことも出来ます。そのため、排水ホースで起こる水漏れの場合、
・ナットの緩みかパッキンの劣化
・排水ホースの亀裂によるもの
排水ホースを10年以上交換していない場合、風化してるとパキッと簡単に折れてしまいます。風化以外にも、棚に物を色々詰め込んでしまっていると排水ホースにモノが干渉してしまい亀裂が入ったりします。
亀裂が入ってしまうと当然そこから水漏れを起こしますし、場合によっては排水ホースが外れて、水漏れを起こしてしまいます。
排水ホースが原因の場合、ホームセンターで排水ホースを購入することもできますので交換は可能です。
●「排水ホース」から水漏れしている場合の修理方法
もし、お宅の排水部分が「塩ビパイプ」ではなく「ホースタイプ」の場合、排水ホースを交換、補修をする必要があります。
排水ホースは簡単に交換できます。ただ、女性の方や水回りが苦手な方の場合、交換作業に敷居の高さを感じる場合もあるかもしれません。
排水ホースの交換に自信のない人は次に紹介する方法で応急処置をする事が可能です。
1:ホームセンター等で水回り専用のビニールテープを購入
2:水漏れ箇所にガチガチに巻きつける
もし、どうしても隙間が埋まらずに水漏れしてしまう場合は排水ホースを交換するようにしましょう。
4)台所(キッチン)下の「排水ホース」と「排水管」の繋ぎ目が原因の水漏れの対処法
台所キッチン下の排水ホースと排水管の接続部分で起こる水漏れの場合、この部分には「防臭ゴム」と言う、ゴム部品が取り付けられています。
この防臭ゴムは排水管からの臭いを防ぐ為のものです。
ただ、排水ホースが取り付けられているようなケースでは接続部分は固定されていなく、引っ張る事により簡単に抜けてしまうような仕組みでもあります。
つまり、物を棚にたくさん詰め込んでいると排水ホースへ物が干渉し、排水ホースが動いてしまう事も考えられます。
排水ホースが動くと、接続部の防臭ゴムが外れ、排水ホースが抜けてしまう事があります。
排水ホースが抜けてしまうと、当然、排水管に水が流れないので床がビチャビチャになってしまいます。
このような水漏れのケースは多く、排水ホースと排水管の接続部分は板の下にある事もあり、目視で確認することは出来ず、その結果なかなか気が付かないのです。
実際は手直しで水漏れを直す事も出来るのですが、元に戻せなくなるリスクも考えると無理に自分で対処するのは安心とは言えません。
こういった場合は、当社のような水回り専門の業者にご相談されることをお勧め致します。
5)台所(キッチン)の「蛇口」が原因の水漏れの対処法
排水部分以外が原因の水漏れもあって、その中の一つが「蛇口」での水漏れ。
蛇口は給水管と接続されていて、ナットで固定されています。このナット内にはパッキンが取り付けられていますので、パッキンが劣化すると当然水漏れが起こります。
他に水漏れが起きやすい個所として”止水栓”や”シャワーホース”などもあります。
台所の蛇口にシャワーホースが付いている場合は特に注意!
シャワーホースは出し入れする事でホース自体にも亀裂が入りやすくなります。
亀裂が入ると、当然水漏れを起こします。
シャワーホースの亀裂は洗面所の蛇口で良く起こる現象ですが、シャワー付き水栓の場合、同様の事が起切る可能性があります。
実はこのケースの場合、判断が難しく、水を出した時にシャワーホースをつたって水漏れが生じている場合は水栓自体の交換が必要になってくる事もあります。
その他にも「スパウト」と呼ばれる部分で起こる水漏れもあります。
水漏れによって床に直接水が染み出すケースは少ないですが、水栓の中心的部品であるバルブカートリッジが劣化すると蛇口の水がチョボチョボと止まら無くなり、後に水が噴き出してくるような状態になります。
バルブカートリッジは台所水栓の中心部と言える部品でもあり、このバルブカートリッジによって「止水」・「吐水」などをコントロールしているわけですね。
ホームセンターでバルブカートリッジは売っていますが、メーカーによって適合する部品も異なるので1度、メーカーに適合するのか?を確認してから交換するようにして下さい。
6)排水管の「詰まり」が原因の水漏れの場合の対処法
最後に「詰まり」が原因による水漏れです。
台所キッチンの排水管、排水ホースは詰まりが起きやすい箇所でもあります。台所などのキッチンから流れる油によって、排水管内にはこびり付いた油で管内が年々狭くなってきます。
そうなると水が排水出来なくなりますよね?
排水されなかった水は当然溢れてきます。(←これが詰まりによる水漏れになるのです)
配管内の油の”かたまり”は一か所だけではなく、数か所でこびり付いていますので、ワイヤー等で砕いても根本的な解決にはなりません。
対処法としては「高圧洗浄機」を使って油を砕きながら流します。
高圧洗浄機も排水管を洗浄する為の洗管ノズルが必要になるので、市販では購入出来ません。
つまりが原因の水漏れの場合、一般の方では対処することが出来ない場合もあります。
つまりが原因である場合はやはり、当社のような水回り専門の業者にご相談されることをお勧め致します。
水漏れ箇所の修理をする前にすること!
水漏れ箇所が特定できたら、その箇所に合った修理方法をします。
ご自身で修理をする場合でもですが、修理に入る前にまずは止水栓を閉める作業が必要です。
基本的に止水栓はシンクの下の扉を開けると(ー)溝になっているので、マイナスドライバーを使って締めます。
ハンドルタイプの止水栓の場合、蛇口を捻るように回して締めます。
もし、止水栓がわからない方は玄関を出て左右正面どこかのメーターボックスに元栓があるはずなので締めておきましょう。
戸建てのお宅は屋外に水道メーターボックスがあるので探しましょう。
まとめ
今回は、台所キッチンの床が水漏れしている時の6つの原因や対処法についてご紹介させていただきました。
キッチンの床から水漏れしていると思っていたのに、実は床からの水漏れではなく、
・排水パイプ
・排水トラップ
・接続部のパッキン
・蛇口
・排水管
などが原因で起っています。
また、排水管が損傷していて、水が床に染み出しているような場合だとかなり大がかりな工事も必要になりますが、大抵は今回紹介した事がほとんどです。
自分で対処することも出来ますので、可能な方は挑戦されてもいいかもしれません。
ただ、無理に自分で対処してしまい取り返しのつかなくなっては元も子もないので、不安な場合は、当社のような水回り専門の業者にご相談されることをお勧め致します。