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自分でできる?キッチン排水管高圧洗浄のリスク対処法

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キッチンの排水が流れにくい、嫌な臭いが上がってくるといったトラブルは、日々の調理で流れる油汚れが原因であることがほとんどです。業者に頼む前に「自分で高圧洗浄をしてみよう」と考える方も多いでしょう。
しかし、室内での高圧洗浄作業は、屋外の汚水枡掃除とは比較にならないほどのリスクを伴います。本記事では、失敗しないための正しい知識と手順を解説します。

1. 自分で行うメリット・デメリット

キッチン排水管の洗浄を自分で行う場合、費用面での魅力は大きいですが、室内ならではの「漏水リスク」を考慮する必要があります。

メリット

・コストの削減
業者に依頼すると発生する出張費や技術料(約1.5万〜4万円)を節約できます。

・定期的なメンテナンス
つまりが深刻化する前に、自分のタイミングで予防清掃が可能です。

デメリット

・床下の浸水リスク
無理にホースを突っ込むと、配管の接続部が外れたり、破損したりして階下漏水を引き起こす恐れがあります。

・汚水の逆流
洗浄の勢いで、シンク内に汚水が噴き出すことがあります。

・後片付けが大変
室内が汚れやすく、養生(保護)に多大な労力がかかります。

費用の目安と相場

・DIYの場合

高圧洗浄機本体:15,000円〜

パイプクリーニングホース:5,000円〜10,000円

・業者依頼の場合

部分洗浄:15,000円〜25,000円

家全体の一挙洗浄:30,000円〜50,000円

2. 高圧洗浄が必要なサインと原因の見分け方

つまり・流れが悪い場合

・「コポコポ」という音
排水時に音がするのは、配管内の空気の通り道が狭くなっている証拠です。

・水位がなかなか下がらない
油が固まった「スカム」が管壁を塞いでいます。

悪臭・逆流・汚水が発生したときの優先対応

・優先対応
すぐに水道の使用を中止してください。

逆流が起きている場合、高圧洗浄をいきなり行うと被害を拡大させます。まずはラバーカップ(スッポン)や真空式パイプクリーナーで、物理的に通路を確保するのが先決です。

水漏れ・配管破損が疑われるケース
シンク下の収納内が湿っている、またはカビ臭い場合は、洗浄前に配管の劣化を疑ってください。古い蛇腹ホースは硬化しており、高圧洗浄の振動で割れる危険性が非常に高いです。

3. 自分でできる高圧洗浄のやり方

必要な道具一覧

・家庭用高圧洗浄機(ケルヒャー等)

・室内用パイプクリーニングホース: 屋外用より細く柔軟なものを選んでください。

・養生シート・マスカー: 床や壁を汚水から守ります。

・大量の雑巾・バケツ: 万が一の漏水に備えます。

・ペンライト: 配管内部や接続部の確認用。

作業前の準備

・収納の片付け: シンク下の荷物をすべて出し、床面に養生シートを広範囲に敷きます。

・配管の確認: シンク下の「排水トラップ」から先の配管がどう繋がっているか確認します。

・ホースの印: ホースをどこまで入れて良いか、事前に長さを測り、マスキングテープなどで印をつけておきます(入れすぎ防止)。

基本手順:シンク~配管の高圧洗浄手順

・トラップの取り外し: キッチンシンク下の排水トラップ(お椀のような部分)を外し、排水管の入り口を露出させます。

・ホースの挿入: 洗浄機の電源を入れる前に、パイプクリーニングホースを1メートルほど手動で差し込みます。

・洗浄開始: 低圧から徐々に洗浄を開始します。ホースを前後に動かしながら、奥の汚れを「手前にかき出す」イメージで動かします。

・引き抜き: 汚れが出てこなくなったら、洗浄を止め、ゆっくりとホースを引き抜きます。

4. やってはいけないこと・失敗例とその回避法

NG行為

・無理な押し込み: 曲がり角(エルボ部)でホースが止まった際、力任せに押し込んではいけません。配管を突き破る原因になります。

・長時間の一点集中: 同じ場所に高圧水を当て続けると、塩ビ管が摩耗・破損することがあります。

洗浄剤・熱湯・異物投入の危険性

・熱湯: 60度以上の熱湯を流すと、塩ビ管が変形・軟化します。洗浄時は必ずぬるま湯以下を使用してください。

・強力な薬剤との併用: 高圧洗浄と強酸・強アルカリ性洗浄剤(ピーピースルー等)を同時に使うと、化学反応によるガスが発生したり、洗浄機が故障したりするリスクがあります。

トラブル発生時の応急対応

・水が溢れたら: すぐに高圧洗浄機のスイッチを切り、電源プラグを抜きます。溢れた水は即座に拭き取り、床下への浸水を防ぎます。

・ホースが抜けない: 無理に引かず、回しながら少しずつ引くか、専門業者を呼んでください。

5. まとめ

キッチンの排水管洗浄は、「予防」として行う分には非常に効果的ですが、「完全に詰まってから」自分で行うのはハイリスクです。

5年に1回は業者による本格的な洗浄を検討する。

普段から油を直接流さず、週に一度は40度程度のぬるま湯をシンクに溜めて一気に流す(お湯を溜めて流すだけでも大きな予防になります)。

自分の手に負えないと感じたら、無理をせず「水回りのプロ」に相談することが、結果的に家を長持ちさせる一番の近道となります。

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